
同じ会社に長く働いているけど、なにかメリットはありますか?
気がついたら同じ職場で、何年、十数年と働いていませんか?
今はもう「ずっと同じ会社で働くことがいいことだ」「定年まで同じ会社で勤め上げるべきだ」という時代でもなく、自由に転職をして自分らしく働くことも広まってきています。それでも、同じ会社で長く働いている人にとって、なにかいいところがないか気になりませんか?
同じ会社で長く働くことでのメリット特に金銭面でのメリットはいくつかあり、この記事では3つ紹介します



私も同じ会社で25年以上、正社員フルタイムで働いています
同じ会社で長く働くことのメリット
入社した会社が自分に合っていれば
- 仕事の知識やスキルが身に付き仕事がしやすくなる
- 生き生きと仕事が出来るようになる
- 昇給して年収があがったり役職がついてもっと上の役職を望むことも出来る。
- 同じ会社で長く働いている人ということで、社会的な信頼も得ることも出来る。
など、働きやすい環境で、安定して働くことが出来ます。


金銭面でのメリットは?
- 年収がアップすることがある(日本だと年功序列で年数を重ねれば、徐々にお給料も増えることが多い。役職が付けば、役職手当もついてどんどん増えることがある)
- 有給休暇の日数が多くなる
- 退職金の金額が多くなることがある
- 退職金をもらう時の退職金にかかる税金の控除額が多くなる(=引かれる税金が少なくなる)
- 辞めた後の失業保険を長くもらうことが出来る
などが考えられます
メリット① 有給休暇の日数が多くなる
有給休暇は労働者の権利であり、条件を満たせば従業員に毎年一定の有給休暇がもらえます。
正社員など通常の労働者であれば6ヶ月継続して勤務してその8割以上出勤していれば、10日有給休暇をもらえます。その後継続勤務年数が増えるごとに日数が増え、勤続6年半で1年に20日になります。
長く働けば働くほどもらえる有給休暇の日数が増えます。
勤続年数 | 0.5年 | 1.5年 | 2.5年 | 3.5年 | 4.5年 | 5.5年 | 6.5以上 |
日数 | 10日 | 11日 | 12日 | 14日 | 16日 | 18日 | 20日 |


メリット②もらえる退職金が多くなる
長く働いた会社もいつか辞めるときが来ます。定年まで勤め上げた時、もしくは何らかの事情でやめる時が考えられます。
退職金制度がある会社では、退職する時に働いた分の報奨として退職金が支払われます。


退職金の計算
会社によってマチマチだが一般的には、退職時の基本給x勤続年数などと計算される。そうなれば、勤続年数が長い方が、多くの退職金をもらえます。
退職金をもらったときに引かれる税金
退職金にも税金(所得税、住民税)は悲しいことにかかります。
その税金は、もらった退職金から一定の金額(退職所得控除)を引いた金額に一定の税率をかけて計算します。
退職所得控除額は、勤続年数によって違います。
- 勤続年数 20年以下の場合は、 40万円x勤続年数
- 勤続年数 20年超 800万円+70万円x(勤続年数-20年)
ということで、勤続20年を超すと、多くの金額が控除されるので、引かれる税金の割合が少なくなります。
勤続年数 | 退職所得控除 |
20年以下 | 40万円x勤続年数 |
20年超 | 800万円+70万円X(勤続年数-20年) |
退職金にかかる税金の計算はこの控除額をもとにして計算されます。(今回は省略します)
メリット③辞めても失業保険が長くもらえる
雇用保険に加入していれば、失業保険をもらうことが出来ます。働く意思と能力があるが失業している人に対して給付されます。
会社を辞める理由として、自分の都合で辞める場合と、会社側の都合で辞める場合が考えられます。
- 自己都合(定年退職も)の場合 勤続20年以上で 150日
- 会社都合の場合 勤続20年以上で 240日~330日(45~60才未満だと最高330日)
自己都合・定年退職 | 1年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
全年齢 | 90日 | 120日 | 150日 |
倒産・会社都合による解雇 | 1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | – |
30歳以上35歳未満 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 | |
35歳以上45歳未満 | 150日 | 180日 | 240日 | 270日 | |
45歳以上60歳未満 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 | |
60歳以上65歳未満 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
これで分かるように、理由はいずれにせよ長く働けば働いた分、失業保険がもらえる日数が増えます。
まとめ
同じ会社で長く働いた人が受けることができる金銭的なメリットを3つ詳しく紹介しました。
今後、歳を重ねて働き続けることが出来なくなった時に、長く働いていてよかったなぁと感じることが出来ると思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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