
普段何気なく使っている保険証。種類があるって知っていますか?
会社員として働きだすともらえる「保険証」。長い間その保険証を使っていて、世の中の保険証といえば自分が持っているものと同じだという感覚でいました。ところが、会社員の夫の保険証は、サイズは同じようだけどデザインも若干違うしなんとなく何かが違う?何でだろう?と長年思っていました。
それをファイナンシャルプランナーの勉強を始めて、保険証に種類があって、人によって違うということを知りました。
会社員でも保険の種類が違うこととと、みんなが加入している公的医療保険の制度について分かります
公的医療制度とその種類
日本には「国民皆保険制度」というものがあり、国民みんなが公的医療保険に加入して全員が保険料を支払うことでお互いの保険料の負担を軽減することが目的です。基本的には国民1人ずつが保険証を持つことになります。


その公的医療保険の種類が大きく3つに分かれます。
- 健康保険/共済組合等 (企業で働く人/公務員など)
- 国民健康保険 (自営業者など)
- 後期高齢者医療制度(75歳以上の人※一定の場合は65歳以上)
健康保険とは
多くの働く人が対象となり、健康保険にも2種類あります
全国健康保険協会 (協会けんぽ) | 主に中小企業で働く会社員 |
健康保険組合 (組合健保) | 主に大企業で働く会社員 常時700人以上の従業員がいる、または同業同種で3000人以上の従業員が集まる事業所 |



この違いなんです! 中小企業で働く私は、全国健康保険協会(協会けんぽ)に、大企業で働く夫は、健康保険組合(組合健保)に加入しているので、保険証が違うんです。
国民健康保険とは
自営業の人を始め、健康保険などに加入していない人すべてが対象となります。
こちらも2種類あります
- 市町村国保 その市町村に住む人が加入する。市町村と都道府県が運営している
- 国保組合 医師や弁護士など特定の業種や職業につく人が加入する
後期高齢者医療制度とは
75歳以上の人(もしくは65歳以上75歳未満で障害認定を受けた人)が対象となる。
私達も75歳になると今までの健康保険から、こちらに加入することになります。
保険内容について
どの公的医療保険に加入していても医療費の自己負担は同じです。
小学校入学まで | 2割負担 | 自治体にもよる ※ |
小学校入学後69歳まで | 3割負担 | 自治体にもよる ※ |
70-74歳まで | 2割負担 | 収入にもよる |
75歳以上 | 1割負担 | 収入にもよる |
※自治体によって、高校卒業まで医療費負担はなし など様々。
国民健康保険と健康保険の違い
健康保険 | 国民健康保険 | |
被扶養者制度 | ◯ | X |
高額医療費 | ◯ | ◯ |
傷病手当 | ◯ | X |
出産手当 | ◯ | X |
国民健康保険には家族を扶養するという制度がないので、すべての人が加入することになります。
また、会社勤めしていると何かあった時の支えになる傷病手当や、出産手当はでるが、国民健康保険にはないです。
保険料について
健康保険 | 協会けんぽ | 都道府県ごと | 標準報酬月額、標準賞与額に保険料を掛けて、会社と折半する |
組合健保 | 組合による | 一定の範囲で組合が決めることが出来る | |
国民健康保険 | 市町村ごと | 前年の世帯ごとの所得・加入人数・年齢などによる | |
後期高齢者医療制度 | 都道府県ごと | 年金から天引きされる |
4~6月の各種手当てを含む給与額から計算される。この間のお給料が高いと保険料が高くなるかも??と言われている理由です。
まとめ
保険証の違いから、私達が加入している公的医療制度についてまとめました。
公的医療制度は奥が深いですが、生活と密接していることなので、以上の違いがあるなとか頭の片隅にでも入れておいて下さい。
今後はマイナンバーカードを保険証として利用できるようになると、加入する公的医療制度の違いに気が付かなくなる可能性もありますね。
お読み頂きありがとうございます。
コメント