【子なし夫婦】いざという時の相続人・相続割合・相続税の基本ルール

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もし自分が死んでしまったら、残されたお金どうなるんだろう?
わが家には子供がいないから、配偶者に全て相続されるのかな?
そもそも相続って何だろう?

まだ50代になっていない人にとって、自分の死後とか相続とかはまだ縁遠く想像もつかない出来事かもしれないですね。でも、突然やってくるかもしれないし、まだ若く物事を考え実行出来るうちに、相続についての基本的な知識は持っておいて損はないです。

今回は、子供がいない夫婦の場合の相続についてまとめました。

こんな方へおすすめ
  • 子どもがいない夫婦
  • 相続の基本的なことを知りたい人
  • 相続する財産にどういうものがあるのか知りたい人

子供がいない夫婦の相続は、配偶者だけが相続するわけではありません。相続と、相続税の基本を知っておきましょう

目次

相続の基本について

  • 相続とは死亡した人(被相続人)の資産や負債など(相続財産)を、残された人(相続人)が受け取ることさす。
  • 民法では相続人を被相続人の配偶者と一定の家族に限っていて、それを法定相続人という。
  • 被相続人の遺産を相続する場合は、遺言で相続分を指定した場合の指定相続分と、民法で決められた法定相続分というのがある
  • 法定相続分の割合は、相続人が誰で何人いるかで異なる。

相続人(法定相続人)になる人

相続人の具体例 子どもなし夫婦の場合
  • 配偶者は常に相続人になる
  • 配偶者と、第1順位の子供、第1順位の子供がいなければ第2順位の実の父母、第1順位第2順位がいないと第3順位の兄弟姉妹 となる
  • 父母は実の父母になり、配偶者の父母ではない

ただし、相続人の立場にある人でも例外があります。

すでに死亡している人、相続を破棄した人、相続人から排除された人など は法定相続人にはなれないです。

法定相続分とは

なくなった人の遺産を、民法で定められたそれぞれの相続人で相続する割合です。

相続する人が誰になるかにより異なります。

例として

  • 相続人 配偶者のみ → 配偶者が全て相続
  • 相続人 配偶者+子供 → 配偶者1/2、子供1/2
  • 相続人 子供のみ → 子供が全て相続
  • 相続人 配偶者+父母 → 配偶者2/3、父母1/3
  • 相続人 配偶者+兄弟姉妹 → 配偶者3/4、兄弟姉妹1/4

相続する順位の人が複数いる場合は、相続分をさらに人数で均等に分けます。

例えば、子供が二人いて1/2貰える場合は、子供一人当たり1/4となります。人数が多くなると一人あたりの相続分は少なくなります。

相続税の基本について

相続によって財産を受け取る場合にかかる税金になります

相続税を計算するにあたって、まずは相続する財産を全部出します。そこから税金がかからないものや、控除できるものを引いて、税率を掛けて相続税を出します。 そのため、どれだけ相続する財産があるのか知っておく必要があります。

相続財産とは

相続財産には、被相続人が生きているときに所有していた本来の相続財産と、死亡することによって出るみなし財産に分かれます。

相続財産に含まれるもの
  • 住宅、宅地などの不動産
  • 現金、有価証券、貯金、株券など
  • 自動車、家財などの動産
  • ゴルフ会員権など
  • 住宅ローン、借金など
  • 税金や各種支払の未払金  など
みなし相続財産に含まれるもの
  • 生命保険金
  • 死亡退職金
  • 損害保険  など

みなし相続財産には相続税はかかるが分割の対象にはならない。そして、生命保険金・死亡退職金にはそれぞれ非課税限度枠があります。

非課税限度枠=500万円x法定相続人の人数

定相続人が多くなればなるだけ、非課税限度枠大きくなり相続税がかからない場合も出てきます

生命保険は、誰が誰の保険をかけて、誰が受取人になっているかで、税金の扱いが違うのでこの通りでない場合もあります。よく確認して下さい。

子供なし二人暮らし夫婦の相続について

相続と相続税の基本は上記の通りで、具体的にわが家のように子供なし夫婦二人暮らしの家庭の相続について考えてみます。

わが家の家族構成

夫婦、子供なし、夫婦ともに父親が他界、兄弟が兄弟が1人づつ

①私が死亡した場合

相続人の具体例 子どもなし夫婦の場合

母より先に逝ってしまうのは残念だけど、母にも遺産がいきます。

私の遺産が1/3でも渡れば、母もしばらくは安心して暮れせるのではないでしょうか。

②私が死亡した場合で、私の実の母も他界していたら

相続人の具体例 子どもなし夫婦の場合

夫と私の弟が分割することになります。夫と弟は交流がないので、うまく話し合いができるかどうか心配です。 今からでも交流をもてる機会を作ったほうがいいかもしれないですね。

相続財産について

お互いの相続財産に含まれるものに何があるの把握しておく必要があります。

預貯金、有価証券

預金口座は通帳・キャッシュカードがあればいざとなっても分かるが、ネットバンクは本人しか分からないものもあるかもしれません。 証券口座も同様です。 どこに口座を持っているか明確にしておきましょう。

住宅ローン

わが家は夫名義で、団体信用生命保険に入っているので、夫死亡時には住宅ローンの残高分の生命保険料が支払われます。 私が住宅ローンの残りを引き継ぐことなく、今の家に住み続けることが出来ます。

生命保険などの各種保険

生命保険金の契約者、被保険者、受取人が誰になっているのか確認しましょう。わが家のようにお互いが長年働いていて独身時代が長いと、独身時代に入った保険の契約がそのままになっている場合があります。

シビちゃん

自分で自分のための生命保険に加入していて、受取人は母親にしていました。結婚後もそのままにしていて数年前に夫に変更しました。母にも相続される分があると分かったからで、高齢の母親に手続きをするのも大変だろうと思ったからです

各種ローンや税金の未払金

車のローンが残っている場合が考えられます。

税金の未払いがないかも確認しましょう。

まとめ

相続と相続税の基本はこのようになります。

子供がいない夫婦の場合、配偶者だけでなく自分の父母、父母がいないと兄弟姉妹にも遺産分割されます。全て自分が相続できるとは思わないで下さい。そして、自分からすると義理の父母・兄弟姉妹と遺産を分割することになるので、円滑で話し合いが出来る関係を保てるようにしたいですね。

また、相続される財産に何があって、どこにあるのか夫婦で話し合いができるといいですね。まだ若いからと避けずに、相続について考えてみて下さい。

最後までお読み頂きありがとうございました。

相続、相続税について、基本中の基本のみでまとめました。
実際は相続人の定義や相続財産についての詳細な決まりなどがありますので、ご理解下さい。
細かい相談などは、税理士や、相続専門の方にお問い合わせ下さい。

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